Kaz Lab 教育部門
Kaz Lab 教育部門の構成と内容
Kaz Lab 教育部門には、教育学科と学習指導部があります。
教育学科 | 特別なノウハウについて |
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日本の教育・学術機関について | 学習指導科 | 構造主義的類似性の哲学の元とである基礎哲学の中核の一部をなす「特別なノウハウ」による学習指導 |
構造主義的類似性の哲学は、すべての学問に共通する基礎哲学です。この基礎哲学が、いかに真理を突いているか、そして、有用なものであるかをみなさまに知っていただくために、その適用例として、一般の方々にもその成果が分りやすい教育分野を選びました。
日本の教育の現状と解決法
- 記憶中心の教育
- 考え方を重視する教育へ
- 一見、記憶力を重視する教育による結果と差は少ない
- 未知の、あるいは、未発達な領域に大きな差が
- 創造性豊かな人材育成へ
日本の教育の現状と解決法
1. 記憶中心の教育
日本の教育の特徴は、「詰め込み教育」と言われるように、記憶することを中心に勉強がなされています。したがって、記憶力の良し悪しが成績に直結するのです。記憶力の良し悪しは個人に固有の能力であり、勉強をしてよくなったり悪くなったりするものではありません。従来の教育方法では、いくら勉強をしても勉強はできるようにはならないのです。それぞれ個人の記憶力に応じて成績は決まり、それぞれ個人の持つ記憶力以上には成績は向上しないのです。
入学試験問題では、教科書に書かれている内容のうち、ほとんど、基本的な事柄間の基本的な関係を使った応用問題が出題されます。したがって、進学校を除く一般の学校では、教科書に書かれている内容のうち、基本的な事柄を覚えることは当然として、基本的な事柄間の基本的な関係がまず重視されます。入学試験問題には、基本的な事柄間の基本的な関係の応用問題が出題されるため、この応用問題の解き方についても教えなければならないのですが、簡単な応用問題の解き方を教える位のところまでで時間的に一杯で、本格的な応用問題の解き方は限られた時間しか教えられていないようです。一般の学校では、基本的な事柄、基本的な事柄間の基本的な関係、それから、基本的な事柄間の基本的な関係の簡単な応用が重視され、教えられることとなります。それで、学校の勉強だけでは受験には対応できないので、塾や予備校に通い、あるいは、家庭教師に基本的な事柄間の基本的な関係の本格的な応用問題の解き方を教わることになります。
基本的な事柄と基本的な事柄間の基本的な関係は知識にあたります。問題になるのが、本来ならば「考える力」が問われるはずの基本的な事柄間の基本的な関係の応用問題の解き方です。応用問題の解き方は、学校でも塾や予備校、あるいは、家庭教師でも同じなのですが、入学試験問題を解くのに役立つような問題を選び、その問題の解き方を教えます。児童生徒は入試問題に出題された問題に覚えた解き方の中から出題された問題に合う解き方を当てはめ、問題を解くようにしています。
このように、学校でも、塾や予備校、あるいは、家庭教師でも、それぞれが独自に選んだ基本的な事柄間の基本的な関係の応用問題の解き方を教えて、児童生徒は覚えた解き方を当てはめて問題を解くようにしているのです。
詳しく述べると、基本的な事柄間の基本的な関係の応用問題の解き方は、基本的な事柄間の基本的な関係を節目として、その間を、基本的な事柄間の基本的な関係に準ずる考え方がつないでいる一つのまとまった考え方から成るものです。この基本的な事柄間の基本的な関係に準ずる考え方も、公式や公式のようなものであり、明らかなものとしてほとんど誘導など説明はされない場合が多いです。ですから、児童生徒は、問題に応じて、基本的な事柄の基本的な関係と基本的な事柄間の基本的な関係に準ずる考え方をひとまとまりの考え方として覚えなければならないのです。このように、基本的な事柄間の基本的な関係を導くのに必要とされる基礎的な考え方を用いないで、基本的な事柄間の基本的な関係に準ずる考え方を用いる考え方を、構造主義的類似性の哲学では、「モジュール化された考え方」と呼んでいます。
2. 考え方を重視する教育へ
「モジュール化された考え方」にとらわれていては、創造性豊かで独創的な発想を持つことはできません。学校教育は、創造性豊かで独創的な考え方を生み出すことのできる人材を育てることが目的の一つです。Kaz 研究所教育部門学習指導部では、「考え方」を重視する構造主義的類似性の哲学を生み出す元となった特別なノウハウを学習指導に適用し、基礎的なところから「考える」ことを中心とした方法で勉強を教えています。その結果、どんなに勉強ができなかった児童生徒でも、特別な場合を除いて、直接指導をした科目ではS台予備校全国模試レベルの偏差値で62〜63相当は取れています。また、この特別なノウハウを適用した勉強方法は、「考え方」を重視する勉強方法なので勉強をする科目を選びません。したがって、受験科目すべてに適用することができるのです。ですから、たくさんの科目において成績向上が期待できます。構造主義的類似性の哲学は、画期的な成果を教育の世界にもたらすことができるのです。
3. 一見、記憶力を重視する教育による結果と差は少ない
入学試験では、偏差値の高い学校ほど、単なる「知識」よりも「考える力」を問う問題をたくさん出題しています。しかし、学校側の思惑とは裏腹に、実際には、受験する児童生徒側では、幾つもの考え方が組み合わさった解き方をたくさん覚えることで、覚えた解き方の中から出題された問題を解くのに適用できる解き方を選んで、それを出題された問題に当てはめて問題を解いているのです。このような問題の解き方をすると、たくさんの解き方を知っていれば、その考え方の意味がわからなくても、半ば機械的に解くことができるのです。しかし、表面的には、仮に確立されている学問の世界、すなわち、小学校、中学校と高等学校などの勉強内容の問題を、この「モジュール化された考え方」を使って解くのと、考え方を重視した考え方で解くのでは、答案にはほとんど差が出ません。したがって、入学試験問題を出題する学校側では、たくさんの「考え方」を知っていてそれらを用いて「当てはめ」て問題を解いているということと、基礎的な「考え方」を用いて様々な「考え方」ができて問題が解けるということとは違うのですが、その違いに気づいてはいません。基礎的な「考え方」を用いて考える方が時間がかなりかかるので、むしろ、「分かっていない」と取る場合があるようです。入学試験問題を作る学校側では、「考える力」を問うための問題を作り、その入学試験問題が解けているのですから、入学試検問題に合格した児童生徒は「考える力」はあると判断しているのです。
4. 未知の、あるいは、未発達な領域に大きな差が
しかし、構造主義的類似性の哲学を未発達、あるいは、確立のされていない分野に適応した場合には、大きな差が出てくるのです。例えば、精神心理の分野に適用した場合、問題の解決に役立つものと考えられます。特に、学校や職場におけるいじめや嫌がらせなどの問題を解決するのに有効だと考えます。
いじめや嫌がらせは当事者間だけの問題では済まされず、事態はエスカレートし、被害者が第三者の助けを求めることが必要となる場合がほとんどです。しかし、被害者が加害者にされていることを第三者が認知することが難しいのが現実です。それは一つには、被害者が加害者にされていることを第三者に説明することは、いじめや嫌がらせという事象の性質上極めて難しいからです。加害者が被害者に対する行為のほとんどは、加害者と被害者間でのみ被害者に「不快」の意味を持ってます。ですから、第三者から見てそれが被害者にとってどのような「不快」な意味を持つ行為かどうかは分からない場合がほとんどです。行為そのものとしては、どのような意味を持つかは決定できないものなのです。行為そのものは、独立しては全く何の意味をも持たないのです。行為をする者のあらゆる意味での個性、生きている世界、生きてきた歴史と行為を受ける者のあらゆる意味での個性、生きている世界、生きてきた歴史、そして、行為をする者と行為を受ける者との相互関係があって初めて行為をする者の被害者に対してする言動は被害者にとってある意味を持つのです。一つの行為、あるいは、ある言葉は、ある関係性・コンテキストのなかで持つ意味とは全く正反対な意味を、別の関係性・コンテキストの中では持つこともあるのです。構造主義的類似性の哲学は、これらのような個性、世界、歴史、そして、行為をする者と行為を受ける者との相互関係を、人間の物事に関する「私(わたくし)」を排した客観的で、絶対的な相対性を持った基礎的な見方・考え方を用いて分析をします。そして、いじめや嫌がらせはいつどこでもあるものだという、固定観念を排した前提条件なしの考え方を持って、いじめや嫌がらせの行為をすぐに認識し、いじめや嫌がらせをやめさせることができるのです。精神医学、心理学にはこのような「私(わたくし)」を排した客観的で基礎的な見方・考え方を用いて分析したり、時間経緯に従って事象を分析するのと同時に、時間経緯における、過去、現在、未来に対して等距離にある立場から考えることをしたり、事象や言葉も含めて、大げさに言えば、全存在を絶対的な相対性を持った見地から考察する理論はありません。構造主義的類似性の哲学は、精神心理の世界にも新しい見方・考え方をもたらすものなのです。
5. 創造性豊かな人材育成へ
このように、構造主義的類似性の哲学は、現時点では、明らかに、教育分野に適用すると大きな成果をあげられることがわかっています。構造主義的類似性の哲学を用いれば、児童生徒を無意味な、本人たちは無意味と思っていないでしょうが、記憶中心の勉強から解き放ち、真の意味で「考える力」を持った人間に育てていくことができるのです。このような人材が多数構成する社会は、これまでの「記憶力」中心から「考える力」中心へと変わっていくことになります。このような社会は、創造性に富み独創的な社会になっていくことになるでしょう。また、構造主義的類似性の哲学は、人間の活動の基盤となる精神心理の面でも、「私(わたくし)」を排した客観的で、絶対的な相対性を持った「基礎的な見方・考え方」に基づく精神心理の世界を、従来の人間関係を透明感を持った新しい関係に一変させます。
構造主義的類似性の哲学が生まれるきっかけとなった特別なノウハウによる学習指導について詳しくお知りになりたい方は、教育部門学習指導部のページ(特別なノウハウの確立と指導形態)、教育部門教育学科のページ(特別なノウハウ)、研究部門:哲学科のページ(構造主義的類似性の哲学による勉強)をご覧ください。また、お急ぎの方は、教育部門:学習指導部のページ内、(1)学習指導部の内容(指導料についての記述があります)、(2)教育部門等の要約(「勉強見ます Ver.6(ホームページ用にアレンジ)」、「勉強見ます Ver.3.5(ホームページ用にアレンジ)」)をご覧ください。